ヨギニの日記

南インドでボランティア生活をしています

タミル語のクラス 初日

久しぶりに外国語の学習に興味を持った。 10年前に始めたスペイン語以来だ。

今日が初めてのタミル語のクラス。わたし、アメリカ人の男性、インド人でテルグ出身の女性の3人だけ。他の方は病気で欠席。大丈夫かなこのクラス。

 

タミル語は5000年間変化がない言語だそうだ。 話言葉と書き言葉がかなり違うらしい。印象的にはラテン語的かも。 

12の母音、18の子音の組み合わせからなる。

12X18=216文字、プラス18文字=246文字

”Thirukural” は2000年前に書かれた本で、聖書の次に最も翻訳されている書物だといわれている。人間について書かれたの書物だそうだ。いつか読んでみたい。まったく宗教性がないと先生がいっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

人とのコミュニケーションの種類

初めて人とのコミュニケーションの難しさを味わっている。

メキシコでは感じなかったこと。

メキシコ人はしゃべるタイプの人たちだから。

 

今回の相手はインドのローカルの人。

自分が話したい時は話し、相手の質問には答えないで、その場から逃げる。

いつも一方通行。

 

一緒のチームでプロジェクトをするにはとても困る。

質問に答えてくれないから、どうして良いかわからない。

相手の意図がわからないまま、そのまま堂々巡り。

いつまでこれが続くのか.....

 

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毎朝、この林の小道を通って食堂へ行く

コロナさん、ありがとう。ボランティア生活3ヶ月目

こんなタイトルをつけると誤解を受けると思ったけれど、でもコロナに感謝している。

 

メキシコで一年間のロックダウンを過ごし、4月にインドに来てからも3ヶ月ロックダウンを過ごしている。

 

自分の内面に心を向け、読書とヨガに集中できる時間を頂いたことに感謝している。

 

こんな雑音のない、平和な質の高い時間を過ごすことができたのは、コロナさんのおかげだと思う。

 

毎朝、ヨガの練習で一日を始める。筋肉痛が残っている場合は、散歩にまず出かける。 体を温めると、筋肉痛が和らぐ。 

 

まだ薄暗い夜明け前にうちを出る。鳥たちが騒々しくなり、うっすらと空が青白くなりはじめる。 「神々しい」という言葉は、この時間のためにある。

 

この朝の時間を感じられるだけでも、ここに来てよかったと思う。

 

散歩の後は、軽くアサナの練習をする。 その後は朝食。

 

レモングラスティーを飲んだ後、ボランティアの一日が始まる。

 

自分のこれまでの経験と脳みそをフルに使う仕事を任された。地球的な視野で行う食と農業に関する”超”長期的なプロジェクト。 

 

サグラダファミリア」並みになるかもしれない。でもガウディが旅立っても続いたのだから、わたしも気にする必要はない。

 

人生初めて「メンター」という方をつけてもらった。ボランティアには「相談相手」がついてくるシステムだ。 若いボランティアが多いからだろう。今までそういうシステムの中で仕事をしたことがないので、とてもうれしい。

 

わたしの「メンター」は地球的な規模で物事を考える方だ。そういう方と出会ったのはラッキーだ。 このプロジェクトが地球規模で変化を起こすのはいつになるのかわからない。 でもサグラダファミリアのように次の世代へつながっていくはずだ。

 

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ヘルシーなお昼を食べた後、午後5時まで仕事を続ける。

 

暑さが和らぎ、夕方の散歩へ出かける。ヤギ使いのいつも笑顔のお婆ちゃんに、ニッコリしてすれ違う。

 

ヤギと牛の群れがゆっくりとそれぞれの場所へ戻っていく。 野犬の群れも大急ぎでどこかへ走っていく。

 

大きな夕陽を浴びて、わたしもうちへ帰る。

 

インドのロックダウンも毎週、少しずつ 緩和され、人々が動き始めた。ヨガのクラスを任されるのももうすぐだろう。

 

わたしの静かな時間もそろそろ終わりが近いかもしれない。今あるこの時間を楽しもう。

 

インドボランティア生活1ヶ月

インドでボランティア生活を始めて一ヶ月が経った。

ここは地球で一番平和なところじゃないかなと思う。

あまりに平和すぎて、ブログの更新も忘れていた。

 

毎朝3時半に起きて、まずは静かに座る。

ヨガの祈りを捧げ、練習を始める。

ヨガのクリア(浄化の呼吸法)、そしてアサナの練習に入る。

 

だんだん夜明けが近づくと、鳥が騒ぎ始める。

野生の孔雀が一番騒がしい。

 

5時半にはすでに、蓮の花が咲いている。

蓮の花は夕方になると閉じる、ということを発見したのはここに来てから。

 

外が明るくなり始めると、すべての鳥たちが大合唱を始める。

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練習の最後にプラナヤマを終えると、すでに朝8時。

朝食を食べに食堂へ向かう。

 

途中畑によって、地元のキーライ(ほうれん草)の葉をちぎってつまみ食いをする。

産地直送のローフード。

 

朝食は、たっぷりの季節のフルーツ。

イカ、パパイヤ、バナナ、パイナップル、

茶色のラギ(インドの雑穀)ポ−リッジ、

全粒粉のパンを頂いて、

食後、生姜レモングラスティーをゆっくり飲みながらくつろぐ。

すべてオーガニック。

 

こんな贅沢な生活があるだろうか。

もう他になんにもいらない。

 

 

検疫隔離12日目 朝の幸せは一日の幸せ

時差ボケがあったおかげで、早朝に起きるのが苦にならなくなった。

 

朝三時ちょっと前に起床。時々夜型の人たちの話声が聞こえるが、やがて完全な静寂が訪れる。

 

この静寂の中で、20〜30分くらい瞑想する。そしてクリヤ(浄化)をする。

 

この朝の静寂を一度経験してしまうと、もったいなくて寝ていられない。睡眠がほしい場合は、夜早めに寝ればいいから。夜起きててもいいことはない。

 

アサナは太陽礼拝から始める。

 

朝四時すぎ、パラパラと鳥が静かにさえずり始める。

朝五時を過ぎると、大きな鳴き声が増えてくる。

朝六時になって、明るくなり始めると、鳥たちの大合唱が始まる。

 

アサナの練習を終え、プラナヤマ(呼吸法)でシメる。

 

これを毎朝経験できるだけで、その日の幸せは保証されたようなものだ。

 

ここに来てよかった。

 

ナマステ

検疫隔離10日目 面接とレーズンエスカルゴの誘惑

今日は外国人登録の面接なので、力をつけようとベイカリーに入った(単なる言い訳です)

 

検疫中なのにいいのかと言われそうだけど、面接が入るくらいだからいいのだろうと解釈した。

 

”レーズンエスカルゴ”というレーズン入りのエスカルゴのようにうずを巻いたクロワッサンを食べる。 昨年インドを出て以来、約一年ぶりのこの味。ずっと甘いものを食べていなかったので、ほんとに久しぶり。感激で、目がうるうるとする。

 

インドの神様とヴィザに感謝していただく。

 

さて、大事な外国人登録は、到着後二週間以内に登録を済ませないと、21、600ルピー(3万1500円)の罰金を払わなくてはいけない。

 

検疫隔離中といえども面接はしなくてはならないようなので、先方様も手早く、形だけの1分面接。 お互い、win-winで終了する。

 

 

検疫隔離7日目 懐かしい南インドの朝食

インドに到着して、検疫隔離7日目になった。 昨日まで、外国人登録の手続きの嵐”に巻き込まれていたが、ひとまず落ち着いた。

 

今日からやっと”暇”な時間を楽しめるはず。

 

検疫隔離中の私の日課はこうだ。 朝3時ちょっと前に起床。ヨガのクリヤ、瞑想、アサナ、プラナヤマをたっぷり3〜4時間ほど行う。

ヨガの練習後、夜が明けてきたら外出。5キロほどウォーキングする。隔離中でも体力が落ちないように気をつけたいので、早朝の人気がないときを選んでいる。

 

ウォーキングの途中に南インド名物の朝食、イドリーとココナッツ・チャトニを道端で開放的なローカルの店で食べる。20ルピー。 イドリーとはお米(通常白米)の粉を水で溶かした蒸しパン。ココナッツ・チャトニはココナッツの実を削って水で溶かし、ローカルの薬味で味付けしたココナッツと水のかけ汁。 素朴な雑味のない味で、わたしの一番大好きなソースだ

 

イドリの原料になっているのは、精製された白米。普段から精製されたものはできるだけ避けている。精米には栄養がなく、糖分の塊だからだ。希望をいえば、玄米でイドリーを食べたい。でも、南インドでは白米が大人気で、これを避けようとすると、食べるものがなくなってしまう。仕方がない...

 

ウォーキングが終わりに近づくと、チャイ屋がある。ここでも一時ストップして、チャイを一杯、ラギクッキー1〜2枚いただいて、うち(検疫滞在先)へ帰る。

 

ラギ Raggiとは、雑穀の一種で、チョコレート色をしている。通常粉として使われ、クッキやクレープに利用されている。

 

道端でゴミをあさっている牛たちをみると、チャイ(ミルクティ)を飲もうかどうか悩んでしまう。牛乳には、人間が捨てたゴミの汚染物質がたっぷりはいっている。人間が捨てたゴミは、また人間に戻ってくる仕組みになっている。

 

さまざまな誘惑に負けて、早朝ウォーキングを終える。