3日かけてインドへ
3月30日、コロナウィルスのPCR検査を受ける。
3月31日、PCR検査の結果発表。陰性!Antigen検査は2時間で結果がでるので、ついでに受ける 両方とも陰性!
すべての検査結果が陰性を示し、やっと出発のGOサインが点灯!
検査結果が出た後、インドのイミグレーションへの自己申請書や、フランクフルトのインド領事館への登録など、さまざまな”手続きの嵐”をこなす。
パッキングをしている間に日付が変わり、出発当日の4月1日が来てしまった。一睡もできずに、早朝3時15分のメキシコシティ空港行きバスに乗り込む。
ヒューストン行きユナイテッド航空のチェックインカウンターで、「今はインドは外国人を受け入れていない」と、いいろいろと説明されたが、わたしのヴィザが特別タイプ(X-2)だったので、あっさり諦めてチェックインさせてくれた。荷物のタグも最終目的地のインドのバンガロールまでつけてくれた。 順調、この調子で最後まで行かせてください。
4月1日午前9時の便が10時に遅延し、やっとインド行きの最初のフライト、ヒューストン行きに乗れた。メキシコの神様に感謝。ありがとう。
メキシコシティー>ヒューストンー>フランクフルトー>バンガロールー>チェンナイと4つの飛行機を乗り継ぐことになる。
一番の難所は、ヒューストンからフランクフルトへ向かうルフトハンザに乗れるかどうかだ。 3/30に突然、ドイツ入国の法律が厳しくされた。イースター休暇への対応であると思われる。 空港で乗り換えるだけの乗客にも厳しくなるのではないかと想像した。
予想どおりにヒューストンでのフランクフルト行きの搭乗手続きが厳しかった。ドイツに入国するわけではないのに厳しい。
PCR検査だけでなく、念の為にAntigen検査もしていて良かった。48時間以内の陰性の検査結果が必要だったからだ。PCR検査はメキシコでは一日半かかり、48時間はすでに超えていて、出発前に受けたAntigen検査結果がまだ48時間以内だったので助かった。
余談だけど、
Antigen検査は2時間以内でできるし、PCR検査よりも費用も安い。 メキシコでは、PCR検査は2800ペソ(約15,300円)。Antigen検査は800ペソ(約4400円)。大きな違いだ。でも出発前72時間以内の事前のインド入国手続きは、PCR検査証明を要求するので、これは避けれない。
ところで、ルフトハンザの飛行機は、インド人客で”超”満席状態。中には生まれたばかりの3週間の乳児をつれている方もいる。コロナウィルスはインド人を止められないのだ。
わたしは数少ない外国人客なので、気にも止められず、すんなり搭乗できた。ありがたい。
メキシコを出発して3日目、フランクフルト空港出発して9時間後、南インドの玄関口のひとつ、バンガロール国際空港に到着。
バンガロール空港は慣れたもので、フランクフルト発の”超”満席の飛行機の乗客”全員”に、手早くササッとPCR検査をほどこし、12ドルチャージし、私は一時間もかからずに検疫・イミグレーションの手続きを終えた。
インドの神様にまた感謝してしまう。奇跡的だからだ。
バンガロール空港から入国するのは4回目くらいだと思うけど、今回が一番通過が早かった。
13億人の人口を抱えるインドでは、何事も数をこなせなくては意味がない。インドの空港で働いている方々を尊敬してしまう。
イミグレーションさえ手早く通過できれば、バンガロール空港でのインド国内線の乗り換えは簡単なものである。 南インド名物のマサラ・ドーサを食べる時間の余裕すらできた。 インドの神様にまた感謝! 久しぶりのマサラドーサに感激する。
バンガロール空港の国内線エリアは、早朝5時にもかかわらず、”超”満員状態。ラッシュアワーの駅のような感じになっている。
みんなどこへ行くのだろう。13億人の民が移動するということはこういうことなんだ。
インドは国をロックダウンしても、13億の民がいるからまったく困らない。インドの将来が楽しみになる。
バンガロールから一時間でチェンナイに到着。チェンナイ空港からはメトロ(40ルピー)に乗って、モフスルバスターミナルへ行き、バスに乗る。4時間の旅でバス代160ルピー(240円)。
ちなみにこのチェンナイのメトロは日本製らしいときいたことがある。車両の加速/減速する時の音が日本の地下鉄のメトロの音を思い出させるので、なんとなく懐かしくなった。 チェンナイのメトロに乗る機会があったら、車両の音に注意して聞いてみてほしい。
空港タクシーに乗り込んで、目的地に最短距離で行くよりも、公共の乗り物で、インドの庶民と一緒に旅をするほうが、わたしは好きだ。 冷房も好きではないので、安い乗り物のほうがわたしの体には優しい。 冷房がガンガンきいている空港タクシーを使って、体を悪くするのは考えられない。
チェンナイのメトロや4時間のバスの旅はやはり楽しかった。バスターミナルで買った『ベジ・ビリヤーニ(スパイシーな野菜の炊き込みご飯)』をバスの中で食べる。 久しぶりに懐かしい味がする。
4時間後、ポンディのバスターミナルに到着。今度はオートリキシャに乗り換える。
最初の運転手は、600ルピーとふっかけてきたので、お断りして歩く。
歩いていると、二番目の運転手が近づいてきて350ルピーというので、言い値に同意して乗り込む。
20分で、7日間の検疫を過ごすゲストハウスに無事到着。
最後は、オートリキシャの運転手が値段に不満をいうお決まりのパターン。 乗る前に同意したのに、なぜ今更ごねるのか? これもインドのお芝居の一部なので、一緒に演じるが、私は同意した値段を支払うだけだ。
何事も起きずに、ここまで来れた。ありがとう。
インドの神様にまた感謝する。